神社ではみなさん参拝時に願い事をします。
神様はみなさんの祖先ですから、親が子を想うように、祖父母が孫を可愛がるように、慈悲深く我々を見守ってくださいます。
しかし、だからといって「金だけくれ」みたいに不躾な態度をとってはいけません。礼儀を欠いてはいけないのです。
神は人の敬によって威を増し、人は神の徳によって運を添ふ(御成敗式目第一条)
という言葉のとおり、神様はみなさんの深く篤い信心によって神威が高揚し、その結果、我々は御神徳を享けることができるのです。各地の神社のおみくじにしばしば書かれていることですが、とにかく神様を深く信じること、これから始まるのです。
しかし、もし、神様に祈願したのに望んだように行かなかったとしても、神様に対して恨みを抱いてはいけません。あなたが神様を深く信じ強く願っているのであれば、神様は高い見地からすべてを未来を把握しておられ、仮に一見あなたが望んだ状態ではないとしても、神様はあなたの祈願内容の本旨に沿ってはるかに良い結果を実現してくださいます。なぜなら、祈願内容の通りに叶えてしまっては、実は反って問題があるからです。心を研ぎ澄まして神様の御深慮を見定めましょう。